2017年8月4日金曜日

Mac mini Late 2014のSSD化、PCIeドライブ追加、TRIMオン

2017年8月現在の現行Mac miniは2コアのCPUしか選べず、メモリを購入後に追加出来ないものの、値段が手頃で、4K表示も含めて自分の好みや手持ちのモニタを使え、ハードディスクやSSDは何とか個人でも交換可能というニッチなニーズに応えられる現在新品で買うことの出来る数少ないMacになっています。
SSDへの交換を前提に、カスタマイズなしの真ん中のCore i5モデルを購入、即256GBのSSDに換装していましたが、Logicに大きな音源サンプルのあるものを導入しようとしたところ容量が足りなくなり、一旦SSHDと呼ばれるSSDとHDDのハイブリッドドライブ、2TBのSeagate Firecudaに再換装したのですが、起動時間が長くなり、音源の変更時にファイルを読みに行くための待ちが気になるようになり使い勝手がガタ落ちしてしまいました。
最終的には500GBの2.5インチSSDを購入したところ、起動時間はFirecudaの1分から18秒に激減し、アプリの立ち上がりもスムースとなり、ようやくあるべき姿になりました。 FirecudaのハイブリッドSSD部分が8GBしかないのが理由と思われますが、結果的に安物買いの銭失いとなってしまいました。
検討の過程で、中国からPCIeのSSDケーブルや、2.5インチのSATAケーブルを購入出来ることを知り、128GBか256GBのFusion Drive化も選択肢となりましたが、素直に2.5インチのSSDを購入するのが安くて簡単という結論になりました。
色々調べたのですが、日本語の情報はなかったので、情報の賞味期限は短そうですがメモしておくことにしたので、参考になれば幸いです。
なお、3回目の換装で、慣れてしまったものの、最初の一回は本当に肝を冷やし、かなり神経を使ったので、気軽にチャレンジするのはお勧めしません。 コツがあるとすれば、詳しい分解手順やネジの位置を写真で示したブログをスマホ等で見ながら作業し、外したネジや部品を順番に並べておくと、組み立ては逆の工程になり、あまり間違えないと思います。

Mac mini Late 2014の外部記憶の後からの変更には特殊なドライバが必要です。
(A)TR6 Torx Securityドライバー
分解はほぼ、これで行うため必要。真ん中にくぼみがあり、市販のT6 Torxではダメです。幸い、以下のケーブルを買う場合は無料で付属してくることが多いです。
(B)T9 Torxドライバー
これは2.5インチのSSDやHDDを装着する場合に必要ですが、これもケーブルを買うとついてくる場合があります。
(C)T5 Torxドライバー
これはPCIeベースフラッシュストレージを外す場合にのみ必要です。 市販のものが使えますが、これまたケーブルを買うと付いてくる場合があります。

残念ながらどのドライバーが付いてくるのか説明や写真から明確でないこともあるのですが、(A)が付く確率は高そうなので、心配な場合は念のため市販のtorxドライバのセットを買って置けば(B)、(C)に関しては安心と思います。

1)シリアルATAドライブのモデルをSSD化する。
換装方法について詳しくは他の方のブログを検索、参照下さい。 (A)TR6 Torx Security ドライバーと(B)T9 Torxドライバーを買う必要があります。 日本のアマゾンなどではなく、Aliexpress.comで探すと1本3ドル以下で売っているのですが、以下2)のケーブルにTR6やT9も含めて4ドル以下に売っているものがあるので、それを買うのが手間も少なく、スペアパーツまで手に入りそうです。

2)PCIeベースフラッシュストレージのみのモデルに2.5インチのSSDやハードディスクを追加、Fusion Drive化又は、2台のドライブとして使う。
純正は256GBまでしかありませんのである程度ニーズはある気がします。 aliexpress.comebay.comで「Mac Mini A1347 821-1501-A」を検索、コネクタとケーブルが一体となったパーツを購入すれば2.5インチのドライブの装着が可能です。 装着方法については、他の方のSSD換装のブログを参照すれば、どこにどう装着するか分かります。 最初に3)を買うつもりで間違って買ってしまったのですが、私が買った安いところでは必要な(A)と(B)のドライバーが写真には写っていませんでしたが両方付属していました。L字型のドライバーが2本写っている業者から買うと良いでしょう。

3)シリアルATAドライブのみのモデルにPCIeベースフラッシュストレージを追加し、Fusion Drive化又は、2台のドライブとして使う。
aliexpress.comebay.comで「Mac mini late 2014 821-0010-A」を検索して購入すれば可能です。 私が買ったものには、やはり必要な(A)と(C)が付属していました。 しかし、これに合うPCIe SSDを買うのが後述の通りですが一苦労で、個人輸入がほぼ前提になるのと高価になります。 装着方法については、他の方のSSD換装のブログを参照すれば、どこにどう装着するか分かります。

Fusion Driveがどのようなものか分からず、Mac miniなら128GBとか256GBのPCIeストレージを併用するので、iMacの2017年モデルのFusion DriveのSSD部分が32GBらしく、全然贅沢で有利なのですが、Firecudaで2Tの容量は確保出来るものの一旦ハードディスクを読みに行くとそこはハードディスクの世界であるのが、このSSHDで懲りたので、使い勝手が落ちるリスクを取りたくありませんでしたし、今更NVMeでないものにお金を掛けたくないので、避けました。

3−1)Mac mini Late 2014に合うPCIeベースのSSD
残念ながらAppleの、しかもモデルにより異なる規格のものですが、Macbook ProやAirのLate 2013からLate 2014までと同じものなのと、互換製品が出ているので新品を見つけることが可能ですし、探して2.5インチより高いですが1TBの容量を確保することも出来ます。
3−2)特定の一般的なM.2 SSDにゲタを履かせることでMac mini Late 2014に使える可能性がありますが、見つかるのはPCIe X4対応品なので、レーンの少ない(X2)のMac miniでは使えなさそうに思えますが、インターネットにはMac mini Late 2014にAppleのSM1024Fという4レーンのSSDを載せている人がいます(2レーン相当のスピードしか出ていない)ので可能性を否定しきれません。

4)使わなくなるPCIeストレージを他の用途で使う方法。
Mac mini Late 2014に乗っているPCIeベースのSSDは上記の通り同時期のMacbook Proと同じ規格のようなので、使い回すことが可能です。いずれもせいぜい2千円くらいです。
4−1)USB3ドライブとして使うためのケースが売られています。
4−2)SATAドライブとして利用するアダプタも売られています。
4−3)PC系のPCI Express(4X)に刺すためのボードも売られています。

5)Trim有効化
またMac mini Late 2014が出た当時は有効化出来なくてディスられる理由の一つだったTRIMもEl Captain以降、現行のSierraでも強制的にオンにすることが出来るので、ドライブが1台の場合は復元後にターミナルを開いて、sudo forcetrim enableとコマンドを打つと、2回良いのか確認してきますが、オンにすることが出来ます。

最後に
換装後ですが、ドライブはフォーマットなどしないでセットしても、ネットに繋いでいれば、Optionを押しながら電源を入れると、最新のOSをインストールしてくれたり、タイムマシーンから復元してくれます。

詳しい写真を用意するほどマメではありませんが、FirecudaからSSDに換装し、3)PCIeフラッシュストレージのケーブルを装着した時の写真をどうぞ。隣のネジ穴2つはコネクタを外れないようにするサポーターのためのものですが、それは付いてきません。しっかり付いたので、探してもいませんが、不安になったら粘着テープ等で固定すれば良いかと。